こんにちは、カエルです🐸
これまで何度か「BL好きおススメ一般小説」を紹介してきました。 今回はいままで紹介してきたこれらの作品をBL目線でより詳しくまとめたものです!!
(普段の紹介ではBL目線で読んだ感想を頑張って抑えて書いていました(笑))
現代小説、近代文学、外国の小説をそれぞれ2作品ずつ紹介しています。
1作品、著作権が切れて無料で読める作品もありますよ~!(^^)!
☝『燃ゆる頬』です!
「どんな感じでまとめてあるのかなぁ」と思われた方は下の目次の『まとめ方の説明』を読んでみてください(*- -)(*_ _)ペコリ
これからも記事がたまり次第、BL目線で紹介するまとめをしていこうと考えています!面白そう!と思える作品を探すお手伝いができたら嬉しいです!
【追記】
☟☟第二弾です。お時間ありましたらちょこっと覗いていただけると嬉しいです!(^^)!
fudaikaeru.hatenablog.com
まずはじめに
「BL好きおススメ一般小説」のメリット (一応デメリットも)
メリット
・BL妄想して喜んでいることが周囲にばれない(←ここ大事!)
・場合によっては図書館にもある
・本屋では一般文芸のコーナーにあるので手に取りやすい
・性描写がないものもある。仮にあっても商業BLと比べると比較的性描写が軽いので初心者さんも読みやすい
・美しい文体で綴られる作品が多い(気がする)
デメリット
・家の近くの小さい本屋、図書館にはない作品もあった
・扉絵はない
・ライトノベルと比べるとライトには読めないかも
・がっつり性描写を楽しみたい人には性描写は物足りないかも?
まとめ方の説明
キーワード: ここでは私が独断と偏見で選んだ、作品の特徴となる言葉や雰囲気を表す言葉を並べて書いています。
BL度: 【限りなくボーイズラブ作品】でその作品がどれくらいBLっぽいか独断と偏見で★五段階評価しています。
BL妄想度: 【BL匂わせor BL妄想の余地おおあり作品】で作品を読んでどれくらいBL妄想ができるか(私がどれくらいできたかですね(笑))を★五段階で評価してます。
引用: 私がここイイな!と思った、BLちっくな一節を紹介しています。
最後に軽くあらすじ、感想を書いています! 過去紹介させていただいた作品は過去のレビューも貼らせていただいています(*- -)(*_ _)ペコリ
ここでは作中に男性が男性に対して恋愛感情を持っている、または性の対象としていることが明記されている作品をご紹介します。
一般小説のなかでかなりボーイズラブ要素が強いと思った作品も含まれています!
BLコーナーに行くのは躊躇してしまう💦 という方必見! BLの世界にコンニチハしようと考えている方の肩慣らしにもどうぞ(*- -)ペコリ
キーワード:短編、猫、過去のトラウマ、美青年、美少年、中年、ゲイ、ノンケ、耽美、不思議な世界観、和な雰囲気
BL度:★★★★★(性描写あり。けっこう濃厚!(^^)!)
「だから、猫の世話じゃない。あんたが猫なんだよ、」
『猫道楽』p31
美しい兄弟達が住む“猫飼亭”を訪れた4人の男たちが見たor経験した「極楽」を描いた短編集です。上の引用部分は、猫シッターとして猫飼亭にやとわれた大学生がこの家の住人(美しい兄弟の一人)に言われた言葉です。
猫を世話すると思っていたのですが実際は……ネコとして暮らすだったんですね(・∀・)ニヤニヤ
一言で表せば文学系BL!! 隠語を巧みに用いた濃厚な絡みが魅力的です!! 妖艶な不思議な世界に迷い込んだような気になります!
そしてちょっと悲しい場面、オトナの官能的な濃厚絡みシーン、大学生同士のピュアな恋……短編集なので色々楽しめます♪
ちなみにおそらく攻め?の次男が私の中ではかな~り妖艶な色男です(笑)
流暢にしゃべりながら相手にせまっていくところとかが…Σ(゚∀゚ノ)ノキャー 萌~
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キーワード:近代文学、ゲイ文学、少年時代、叶わぬ恋、昭和初期~中期、一部ちょいグロ、切ない、耽美
BL度:★★★★
その一刹那、私は彼と目と目を合わせた。まことの一刹那だった。
(省略)
しかし私は、二人の指のあいだに交わされた稲妻のような力の戦きと共に、私の彼を見つめた一瞬の視線から、私が彼を――ただ彼のみ――愛していることを、近江が読みとったと直感した。
『仮面の告白』p66
女性に対して性的欲求を抱けない「私」が、自身のセクシャリティ(当時はそんな言葉ないとおもいますが) について幼少期からの経験を思い出して語っていく話です。引用は「私」が中学生の時に恋をした同級生の近江と相撲をとり触れ合ったときに感じた言葉です。
恋愛小説というよりもゲイ文学として、主人公が自身のセクシャリティと向き合うような作品なのでBL度は★4つにしました。 男性を好きになる悩み、青年期には女性を愛そうと試みたり……ゲイセクシャルである「私」のリアルな葛藤が描かれています。
BL目線で語ると「私」と近江の絡みにめっちゃドキドキします。萌エピソードです!ちょっと昔の文体だからこそそのシーンの美しさが増している感じがしました。
また主人公の「私」が好きになった男性を対象として妄想する“あるコト”がかなりサイコパスでグロい! 端的にいうと相手に傷をつけることに喜びを見出している感じの妄想です。まあ妄想ですがね(笑)
★4つにしていますがそれはあくまでBL目線で見た場合です。文学作品としては私は超お気に入りの一作です!! 近代文学ですが比較的読みやすい文章だと思います。
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キーワード:イタリア、成人男性×高校生(年齢でいうと)、ピュア、切ない、
BL度:★★★★★(がっつり性描写あり)
太陽、草、ときおり吹きつける潮風、胸や首や脇の下から漂う彼のにおい、それだけあればよかった。
『君の名前で僕を呼んで』p109
17歳のエリオと研究のために家に泊まりに来ている若き芸術研究者オリヴァーの、 甘く切ないひと夏の恋を描いた作品です。引用はエリオがオリヴァーのことを想っている場面です。
エリオははじめは大嫌いにもなれる男だったオリヴァーが、いつの間にか目が離せなくなってしまいます。多感な時期の少年の恋心が丁寧に描かれています。 歌うようにエリオの心情が描いてあるのが印象的です。
エリオはすごくオリヴァーを求めています。超ぞっこん♪ そんなエリオがかわいいです。 そして年齢的にも精神的にもオトナなオリヴァー。二人の掛け合いが好きです!
性描写は一般小説にしてはけっこうある気がしました(ノ・ω・)ノオオオォォォ-
ちなみに映画化もしてます!私は予告編だけでも泣いてます(笑)
そしてティモシーが美しすぎ…(;´д`)
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BL匂わせor BL妄想の余地おおあり作品
ここでは男性同士の恋愛感情などは明記されてはいないものの、友達以上の関係や特別な感情を抱いていたりする、BL妄想がようできる作品を紹介しています。なかにはこの二人、絶対好き同士じゃん…(;´д`) と私たちを萌えさせてくれる二人も!!
要するに「匂い系」ですo(^o^)o
これに萌えたらBLの才能アリではないでしょうか。
妄想できるって楽しい…(笑)
キーワード:幼馴染、古本屋の世界、過去のトラウマ、すれ違い、一途、切ない、美しい、
BL妄想度:★★★★★(作中ボディータッチ、ハグあり。 しかもバックハグ(;´д`))
「私が『報われない恋』に身を滅ぼすような人間に見えるか?」
「わからねえよ。もしかしたらそんなことになるかもしれんだろ」
「それはおまえだろう、瀬名垣」
真志喜の唇に浮かんだ笑みが深くなった。瀬名垣は、真志喜の色素の薄い瞳に魅入られたようになり、ビールが掌(てのひら)でぬくもっていくのも忘れた。
『月魚』p19
兄弟も同然に育ち共に古本屋の世界で働く幼馴染、瀬名垣と真志喜。
とある過去から二人が互いを想う感情は常にすれ違ってしまています。二人がとある過去と向き合っていくお話です。 その過去と懸命に向き合おうとする彼らをそっと見守っていたい、と思いました。
繊細で美しい文章が魅力的です。 美しい情景が目に浮かびます!
二人は確実にお互いを必要としている。もう甘未な関係すぎて……
もう絶対恋です……。私はそうとしか読めませんでした…(笑)
だって瀬名垣は愛おしそうに真志喜の髪を撫でるのです。ボディータッチとか多すぎ……言葉や態度ひとつひとつが二人がお互いを絶対特別な感情で見ているとしか思えませんでした(;´д`)萌~
でもそれがすれ違っちゃっているのが本当にむずがゆくて……あれっ涙が(´;ω;`)ウゥゥ…
ちなみに登場人物の真志喜は細身の中性的な顔立ち。そして瀬名垣は体格の良い真志喜の一つ年上の男。 しかもセナガキは名字呼びでマシキは名前呼び。
あ”ぁ”~…こりゃもう妄想してくださいって言ってるようなものでしょう!!
作者の三浦しをんさんは腐女子らしいのでもしかしたら瀬名垣と真志喜は本当にそうなのかな~なんて思ったりもします。
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『燃ゆる頬』 堀辰雄 青空文庫(無料で読めます!)
(←これは青空文庫ではありません)
キーワード:近代文学、寄宿舎、少年、生と死、切ない、耽美
BL妄想度:★★★★(ボディータッチあり)
私と三枝との関係は、いつしか友情の限界を超え出したように見えた。
『燃ゆる頬』
17歳の私と同級生で病弱な少年、三枝の友情を超えた関係。 これは異性をまだ知らない青年の“興味”なのか…… 大人になろうとする少年たちの濃密な時間を描いた作品です。
作者の堀辰雄は「風立ちぬ」の原作者でもあります。
主人公の私が三枝の体に触れるシーンがあるのですがすごく官能的です(;´д`)ホォ…
それと、一つ年上の魚住という青年が出てくるのですが精神的にも肉体的にもオトナな彼と私のエピソードも萌えます。
実はこの作品、著作権が消滅しています。なので「青空文庫」というボランティアで設営されているインターネット図書館的なサイトで無料で読むことができます!!
☟青空文庫のホームページです。15分程度で読める長さで、しかも無料なのでぜひ読んでみてください!
堀辰雄 燃ゆる頬
https://www.aozora.gr.jp/cards/001030/files/4814_14374.html
キーワード:外国の近代文学、絶世の美青年、依存、洗脳?、背徳的、耽美
BL妄想度:★★
「ハリー、あなたは怖ろしいひとだ!どうしてあなたがこんなに好きなのか、自分でもわからない」
「きみはいつまでもぼくが好きだろう、ドリアン」
『ドリアングレイの肖像』p159
誰もが振り向く美しさをもつ純真無垢な青年、ドリアン・グレイ。そして彼に多大な影響を与える優雅な若い快楽主義者、ヘンリー卿。 ヘンリー卿によって快楽の道に堕ちていく美青年のお話です。 引用はドリアンがヘンリー卿の快楽主義に魅了されつつも少し反発している場面です。
作中にはBL描写はほとんどありません。なので★は2つで。 でも純真無垢なドリアンと、キケンな薫りのするヘンリー卿の友情ではない、謎の依存的な関係は色々妄想するのにはもってこいな設定です!!
はじめはやや反発していたドリアンがヘンリー卿に心酔する感じがぁたまらない(笑)そしてすべてを見透かしたようなヘンリー卿……(;´д`)
こりゃいろいろ妄想できますねぇ(笑)
作者のオスカーワイルドはゲイセクシャルで有名です。
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最後に
いかがだったでしょうか。
ちなみに私は商業BLを読み始める前は、一般小説でBL臭漂う作品を読み漁っていました(笑)
今回は6作品だけでしたが、他にもおススメのBL妄想たくさんできる作品がいっぱいあります!! また紹介させていただくと思います♪
【追記】
☟第二弾書きました。匂わせ小説に興味がある方ちょこっと覗いていただけると嬉しいです(*´ω`)
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皆さんが少しでも面白そう!と思える作品と出会えるお手伝いができたら本当に嬉しいです(*^。^*)
最後まで読んでいただきありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
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