こんにちは、カエルです🐸今回紹介しますのは
中村明日美子先生『薫りの継承(上)』リブレ出版 2015年です📚
こちらは上下巻が同時発売されました。今回は上巻の方を紹介させていただきます。
義兄弟の禁断の愛を描いたこの作品。
文字の少ないあのシーン、緩やかな曲線で描かれる登場人物……
見落とせるコマが一つもありません!!!
中村先生のイラスト、そしてダークな世界観に酔いしれたい方におススメです!!
あらすじ
比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。
竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。
兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。
竹蔵は兄に欲情していた。
ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。
そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。
義理の兄弟、禁断の愛と確執を描いた衝撃作。
主な登場人物
比良木竹蔵・・比良木家の後妻の連れ子。今は高級フレンチ店オーナー。
比良木忍・・・比良木家の長男。竹蔵の義理の兄(表紙の人物)
比良木要・・忍の一人息子。かな~り大人びた子供
比良木茉莉子・・忍の妻。要の母
※竹蔵(弟、一途) ✕ 忍(兄、スーツ) がメイン
さらに詳しいあらすじ&🌟おススメPoint!
禁断の薫り
比良木竹蔵は幼い頃から義理の兄の忍に欲情していました。
でも忍は竹蔵にはとても冷たい態度をとり、比良木家の厄介者のように扱います。
そして竹蔵はこの気持ちをずっと隠してきました。
ところが忍の息子で竹蔵の甥っ子、要にはその気持ちはバレバレだったのです。
そしてある日、要の計らいで竹蔵は義兄を犯すことに。
兄の妻、茉莉子の香水(オードトワレ)を身にまとって……
〘🌟おススメPoint!〙
題名にもなっている通りこの物語は「薫り」が重要になっています。作中、何度もこの「薫り」を表す描写が出てきます。
この「薫り」が「継承」するとはどういうことなのか…。下巻まで読むとなんとなく分かると思います!ぜひ探してみてください!
ネクタイが合図
初めて竹蔵が無理やり義兄を犯したとき、兄は目を負傷して(おませな要クン(下記)のおかげで(笑))目隠しをされたような状態でした。
それからというもの、竹蔵と兄の忍は“そういうコト”をする関係になりました。
もちろんお互い合意の上です。
その合図になるのが……ネクタイなんです。それで目隠しをするのです。
普段はシワ一つないスーツに身を包む、表情の読めない冷酷な義理の兄。
初回は無理やりやられちゃった忍兄さんですが、それからは兄がネクタイを用意し、自ら目隠しています!!
忍兄やんが…目隠しされてても分かる表情とかとことんやばいです……(;´Д`)
これぞエロスよ…(・_・D フムフム
こりゃ竹蔵さん襲いたくなっちゃいますよね…。
〘🌟おススメPoint!〙
2回目のおせっせのシーン。弟のお店に来た忍兄やんが自分のポケットからネクタイを取り出すのですが……このシーンがめちゃくちゃ好きです!(笑)
兄やんの手からスルリと滑り落ちるネクタイ。そしてそれを自分で巻きつけます。
でも兄やんビクビクしてるんです。
緊張してるんです。“イケナイ”って分かってるから……
そして、え……。忍兄やん…え、エrro (←すみません…)
どんな気持ちで自分から目隠ししてるんだろう……(困惑)
おませな要クン
比良木忍(義兄の方)の一人息子の要(かなめ)がとてもいいキャラです。
すごいマセガキなんですよねぇ(笑)
でもただのマセガキじゃない。好奇心旺盛な頭の切れる?子なんです(笑)
竹蔵に忍を犯すよう促したのも要でした。すごく周りを見ている、勘の良い子です。
でも好奇心旺盛すぎて…(笑) 自分の父と叔父のwowなところを自分から見たいと申し出るのです。本当に肝が据わってます(笑)
また要は子供であること、竹蔵の弱みを握っていること…など自分の使える武器を余すことなく使っていきます。
これが彼のすごいところですよね。幼い時から大人に囲まれて過ごしてきたからできるのでしょうかね……
〘🌟おススメPoint〙
上巻では小学校低学年くらいの要クンと、高校生くらいの要クンが。
下巻ではさらに社会人になった要クンを堪能できます!
あの美青年の象徴(←個人的にそう思っています(笑))の前髪はらりヘアーはいつの時代でも健在です!
そしていい感じに成長してくれました。比良木家の御曹司なだけあってスーツを着こなすいい男になりましたが、性癖もイイ感じに仕上がりました(笑)
見事色気の塊に…(;´Д`)
皆さんも一緒に要クンの成長を見届けましょう。(←??)
言葉のないあのシーン
この作品は濃厚な絡みのシーンが芸術的です…((+_+)
何ページにもわたり竹蔵と忍の絡みのシーンがあるのですが、そのほとんどに「会話」がありません。喘ぎ声があるだけ。だから妙にリアルで……(;^_^A
でも背景が必要最低限になっていることによって浮かび上がる、キャラクターたちの美しい曲線的なシルエットなど……。
「エロいものを見ている」というよりも「そういう芸術作品を観ている」という感覚に近い気がします。
〘🌟おススメPoint! 少しネタバレ!〙 高校生の
要が興味本位で
竹蔵と忍の逢引き?を見たいと言って、竹蔵についていくシーンがあります。
竹蔵と要2人で忍が待っているホテルの一室に向かうのですが…
会話、音が全く示されていません!
その場の緊張感がすごく伝わってきます。読んでいるこっちまでがまるでその場にいるようで、息を殺してしまいました…!
最後に
『薫りの継承 上』おススメポイントのまとめ
・「薫り」が「継承」する様子
・ネクタイが合図。忍兄さんがえろい
・要がイイ感じに成長する☆
・おせっせシーンがもはや芸術!!
やっぱり中村明日美子先生の絵が好きでした(笑)
初めて見たときはすごく独特な絵だな~、と思っただけだったのですが、何度も見るたびにあの曲線的な人の線、独特な黒目の書き方や指の形、周りの余計なものを排除した特濃絡みのシーン……
いつのまにか全ての虜になってしまっていました(笑)
〘🌟おまけ〙
この作品、おせっせ要素のルツボって感じです(笑)
無理やり、3P、近親相姦、(一瞬)大人が子供を犯そうとする?(未遂?)、(妄想の中でですが)子供同士、(一瞬だけですが)女性と男性……などなど例をあげるとこんな感じで…
てんこ盛りですね!
苦手な方は、苦手だな…と感じられる部分があるとは思いますのでそこだけ注意です。
でもどのシーンも上記の通りほぼ芸術です…。独特でもって美しい絵のタッチとコマ割りは、すごく官能的でした……(+_+) 官能の極み…!
最後まで読んでいただきありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
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