こんにちは、カエルです🐸
今はちょうど バラがきれいな時期ですね。うちの庭にもバラがきれいに咲いています。
今年はバラのドライフラワーを作りたいと思っています。
そこで今回は個人的にお気に入りの本で花が登場するシーン、また「花」が印象的な本たちをまとめました!
中には入れるのには無理やりすぎるものもあります……完全に自己満ですが花言葉も調べて載せてみましたので、ぜひそこだけでも興味のある方は読んでいただけると嬉しいです!
まとめ方
〇〇の花言葉:その花の花言葉や意味することを書いています
引用:その作品の花が登場する一節です。書いていない作品もあります(;^_^A
かるく最後にあらすじと感想を書いています!
バラ
自分好きな花で一番二番を争います、バラです。色によって花言葉も違うのがすごく興味深いです。
ちなみに花以外の部分にも意味があり、葉はあなたは希望を持っていいのですという意味があるそう。トゲは厳格、蕾には処女という意味もあります。
出版社:小学館
「イギリス人は紅茶にばらをおとして飲むの?」
「これは――ぼくたちの一族に伝わっているんだ」
――どこかの遠い谷間でね――たくさんの赤いばらを咲かせながら―
つぼみをつんでは永い永い日び 炉ばたの火をくわえ‥‥‥
やがて つうんと香が立ち
その うわずみが すきとおるまで‥‥‥
「ポーの一族3巻 小鳥の巣」
バラの花言葉:美。愛。恋。(赤いバラは熱愛を意味する)
沈丁花の花言葉:栄誉、栄光、永久に存続する
ポーの一族、それは永遠の時を生きる一族。彼らは吸血鬼ですが人の血を吸うことはめったにありません。彼らはバラのエナジーを吸い取り、何百年もの時を生きているのです。 一族である永遠の青年エドガーとアランを中心に、時を越えて生き続ける彼らの孤独、葛藤、人間たちとの関わりを描いた作品です。 引用はバラの薫り漂う紅茶を飲むエドガーとアランに、彼らの同級生マチアスが質問している場面です。
「バラ」という文字を見て一番最初に頭に浮かんだ作品でした(笑)
『ポーの一族』は『別冊少女コミック』(小学館)1972年3月号から1976年6月号にかけて連載されていた作品です。 私は高校の図書室で読みました。今では学校の図書室にあるって結構すごくないですか?!
この作品の面白いところは何百年(←1700年代~1970年くらいまで)という時の流れが描かれているところです。そして細部までこだわっている建物や衣装。時代によってそれらが変化していくのがすごく面白いです。
たくさんある収録作品の中でも、私は特にギムナジウムが舞台の「小鳥の巣」、エドガーと彼の妹メリーベルが吸血鬼となった原点を描く「メリーベルと銀のばら」がお気に入りです!
100年以上の時を二人で生き続けるエドガーとアラン。そして今は亡きメリーベルの面影……。語彙力皆無で申し訳ありませんが彼らの関係が最高にエモいです!
時を超え愛され続ける超名作です!
あ、お気づきの方いらっしゃるかもしれませんが「エドガー」「アラン」「ポーの一族」…エドガー、アラン、ポーの……エドガー・アラン・ポー……(笑)
沈丁花も登場するのでバラの花言葉の下に沈丁花も書きました。
あっと驚くどんでん返し 『アリス殺し』小林泰三
出版社:東京創元社
バラの意味:白いバラは恋の吐息
ディズニーでバラといえば…不思議の国のアリス!!(←美女と野獣派の人すみません…)赤の女王の命令で真っ白のバラをトランプ兵たちが赤に塗り上げるシーンを思い浮かべる方もいるでしょう。
今回はディズニーのアリスではないちょっと変化球です(笑)
作中バラは出てきませんが、アリスつながりということでご容赦ください(;^_^A
大学院生の栗有栖川亜理は、不思議の国に迷い込んだアリスの夢を見ます。ある日ハンプティダンプティが塀から落ちる現場に遭遇する夢を見た後…現実世界では玉子と呼ばれる先生が墜落死したのです。この他にも夢であった死亡事件と似たような人が同じような方法で死亡する事件が起こり……どうやら夢と現実は繋がっている? じゃあひょんなことで容疑者にされてしまったさアリスが殺されたら現実ではどうなる?!そして真犯人はいったいだれ?!
話題になった作品です。
登場人物たちがとても魅力的でした。みんな不思議の国の住人なのですごくポップです(笑) 会話が面白い(笑)
そして夢と現実で起こる数々の事件……「どんでん返しってこういうことかぁ(しみじみ)」と感じる作品でした。
短いお話ではありませんが、話の設定が面白く読みやすいので本が好き&ミステリーがすきな学生さんとかにもおススメです。
ただ犯人が殺害方法とか容赦ないので、グロいのが苦手だなと思う方にはちょっと刺激的かもです(;^_^A 中学生でこれを読んだ妹は「面白いけどグロかった(笑)」と言っていたのでそこは注意かなぁ。
その他思い浮かんだ作品
ほかにバラから連想された作品に『ベルサイユのばら』や『美女と野獣』、『星の王子さま』などがありました。
華やかなバラは様々な作品に登場しています。
桜
日本の花といえば!! 今年は残念ながらお花見もできませんでしたが…(;^_^A
皆さんは桜にどんなイメージを持っていますか? 私がぱっと思い浮かべるのは、出会い、別れ、だんご……(笑) なんにせよ穢れのないピュアなイメージです。
ここではそれとはちょっと違う不思議な雰囲気を醸し出す、妖艶ちっくな日本の美しい桜が楽しめる作品を2つ紹介させていただきます。
美しさには訳がある 『桜の樹の下には』梶井基次郎 無料公開されていますよ!
何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。
桜の花言葉:教養、独立
美しく咲き乱れた桜の樹の下には……
盛大にネタバレになってしまうので(;^_^A 何があるのかはぜひ読んで確かめて見てください(*- -)ペコリ
☟青空文庫で無料公開されています! 10分程度で読める、非常に読みやすい作品です!!
www.aozora.gr.jp
これは語りての空想なのか、はたまた真実なのか…分かりません。
不思議な雰囲気の作品です。
とても短く、びっくりする事件も特に起きません。でも回想シーンや咲き誇る桜の描写。 色でいったら透明な紫や群青色っぽい?妖艶な美しさを感じます。
もし満開の美しい桜を見かけたら……うぅ~ん…怖い(笑)
目に浮かぶ桜景色 『猫道楽』長野まゆみ
桜の季節には、日ごろの無粋者もすこしは景色に心をうばわれ、春らんまんの花吹雪に酔いもする。
(中略)
枝は二階の軒先までのび、一晩じゅう開けはなしだった窓から花びらをちらした。目ざめた一郎は、ところかまわず室(へや)じゅうにちった花片にしばし見とれた。布団も畳も、にわかに雲母(きら)びきの御殿となった。
桜の花言葉:教養、独立
私のブログで紹介させていただくのはなんと3回目というこの作品…(笑)
何度もすみません…それだけ気に入っているということで…(;^_^A
全体的に「和」なテイストの作品です。
桜咲き乱れる屋敷「猫飼亭」に住む美しい兄弟と、そこを訪れた四人の男たちの「極楽」を描いた作品。 ボーイズラブ要素けっこう強め(←否。もはやボーイズラブです)なので好みはわかれるとは思いますが……管理人にとっては好物です(;^_^A
引用部分すごく素敵ではありませんか? これは物語冒頭になります。
ぽかぽか陽気。心地よい眠りから目覚めると畳一面桜の絨毯……いやぁ~美しい景色でしょうねぇ…。
冒頭部分以外にもたくさん桜が登場します!!
早川書房 訳:斉藤博昭
アナが出待ちのファンからもらったユリの花束を、グレタはアイナーの腕に押しやった。
(中略)
そのときグレタは、聞き慣れないほど優しく落ち着いた声で言った。
「あなたをリリーと呼ぶわ」
ユリの花言葉:純潔、けがれない心
世界で初めて生適合手術に成功した人物と、女性として生きることを選んだ夫を支えた妻の、温かく切ない愛の物語です。実話をもとに作られています。
映画化もしていてその作品は第88回アカデミー賞で4部門ノミネート、うち助演女優賞でアリシア・ヴィキャンデル が見事受賞しました。
映画も本当に素晴らしかったです。 主演のエディ・レッドメイン扮するアイナーとリリーが本当に美しかった。 しなやかな手の動き、儚い印象を持つアイナー時代、心の底から美しさを放つリリー時代。全てにおいて美しい。
そして妻グレタを演じたアリシア・ヴィキャンデル。素晴らしいです。不安におし潰されそうでもアイナー、そしてリリーを愛し続ける様がかっこよかった。強い意志がすごく伝わってきました。
映画としては素晴らしかったのですがこの超大作を映画にまとめるのは結構大変だったのではないでしょうか。小説に比べると残念ながらグレタのシーンが少ない気がします。
一方、書籍バージョン分厚いだけあって映画よりも妻グレタの過去や心情も細やかに描かれています。
グレタの悲しい過去や彼女の心持ち。映画では語りきれていなかった彼女の描写を知ると、さらにアリシアの演技に注目して映画も倍楽しめると感じました。
甘い香りに魅かれて『聖なる黒夜 上下』柴田よしき
出版社:角川書店
麻生は、あの白檀に似た香りが嗅ぎたくて、練の腋の下に鼻を差し込んだ。濡れた雨の庭に漂っているくちなしの香りにも少し似ている、と思う。
くちなしの花言葉:清潔
とある暴力団大幹部が殺された。そして10年前に起こった一つの冤罪事件。殺害された幹部と彼を取り巻くあまたの男、女たち と2つの事件を担当する警察たち。暴かれる彼らの憎悪、執着、絶望、そして愛。を描いた作品です。
重要登場人物に、山内練という男娼上がりの美しい男が出てきます。引用部分は彼の特異体質?である特徴的な体臭について書かれた場面です。
この作品は改行や行間が最高に最高です…。マジでしびれます…。
行の間隔のとり方で時間の進みが早くなったりゆっくりになったりするのです!!
大切なシーンはため息が出るほど時の流れが美しい…。
男性同士が愛し合う描写があります。なかにはしりごみしてしまう方もいるかもしれませんが、この作品においてはこの描写は本当に取り除けないと思います。
なぜなら この作品では男とか女とかもう関係ないように感じるからです。全員が同じ一人の人間であり、人を愛し、憎みもする。 上下巻合わせて1200ページという超大作だからこそ描くことが出来る登場人物たちの心情がすごいです。 読み終えると第8クールくらいのドラマ見終えたくらいの満足感です(笑)
そして手に汗握るミステリー要素も良し!
人間関係を描いた作品でも良し!
ところで花の匂いのように甘い体臭の人っているのですかね?(笑) 憧れます…(切実)
最後に
いかがだったでしょうか。
花言葉を知ると「なえるほど!だからこの花を登場させたのか!」と納得するものもあります。 まとめていて楽しかったです(笑)
なにか一つのテーマに沿ってまとめるのも楽しいなと感じました!
花言葉はこちらの書籍を参考にしました。
内山登美子 『愛のはなことば 花の伝説』 集英社
最後まで読んでいただきありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
☟置いてあるバラは家に咲いていたものです(*^。^*)