腐大生の徒然日記

耽美、BLの沼から脱け出せない大学生による雑記ブログです。主にBL作品(漫画、小説、映画etc..)の感想、BL愛を綴っています。その他頻出話題は映画、音楽、絵画、グルメ等になると思います。

BL好きおすすめ一般小説6+2選!(まとめ編)【part2】

こんにちは、カエルです🐸

 

 

以前、『BL好きおすすめ一般小説6選!』の記事を書かせていただきました。

今回はそれの第二弾です。

第一弾はBL匂わせ小説好きさんであれば、読んだことある!という作品も多かったかもしれません。今回は前回よりかは少し色んなジャンルを入れてみたり、今年出たばかりの新作を入れてみたり、上級者さん向けを入れてみたり…と自分なりに考えたつもりです!! (BL歴ひよっこなりの考えた、ですので温かい目で見てください)

 

最後までお付き合いいただけますと幸いです(*´ω`)

 

第一弾の記事も貼らせてくださいまし。お時間ありましたらちょっと覗いてくださると嬉しいです☟

fudaikaeru.hatenablog.com

 

 

それではいきましょう~!!

 

 

 

 

 

 

まずはじめに

「BL好きおすすめ一般小説」のメリット(一応デメリットも)

メリット

BL妄想して喜んでいることが周囲にばれない(←ここ大事!)

・場合によっては図書館にもある

・本屋では一般文芸のコーナーにあるので手に取りやすい

・性描写がないものもある。仮にあっても商業BLと比べると比較的性描写が軽いので初心者さんも読みやすい

・美しい文体で綴られる作品が多い(気がする)

 

デメリット

家の近くの小さい本屋、図書館にはない作品もあった

扉絵はない

ライトノベルと比べるとライトには読めないかも

・がっつり性描写を楽しみたい人には性描写は物足りないかも?

 

まとめ方の説明 

BL度: 作品を読んでどれくらいBLっぽいと感じたか、私の独断と偏見で★5段階で評価してます。今回はこの“BL度”が低い順に並べてみました!

切ない: くー!!泣けるぜ!!と感じた度。星が多いほどハンカチ必須。

コメディ:どれくらいおもしろ要素があったか、コメディだったか。星の数が多いほどコメディ

シリアス: テーマが重い!死ネタ!主人公かわいそうすぎる!など理由は様々。星の数が多いほどシリアス

 

引用: 私がここイイな!と思った、BLちっくな一節を紹介しています。

書いてないのもあります。ご容赦くださいまし。

 

最後に軽くあらすじ感想を書いています! 過去紹介させていただいた作品は過去のレビューも貼らせていただいています(*- -)(*_ _)ペコリ

 

 

BL好きおすすめ一般小説

オイディプスの刃』 赤江瀑

 

BL度:★☆☆☆☆(BL眼で見れば見えるかも…?!)

切ない:★★★☆☆(人たくさん死んじゃうので)

コメディ:☆☆☆☆☆(コメディ要素ゼロ)

シリアス:★★★★★(がっつりサスペンス)

いま自分がすることは、ひとつしかない。ただ

「剛生っ!」

と叫ぶだけだ。

駿介は狂乱のごとく、そう思った。狂ってよいのだ。乱れてよいのだ、と。

あの男をいま、

「剛生っ!」

と、よばないのなら、もう生きるのをやめたがよい。           

 

妖刀「次吉」が招いた一家離別の悲劇を描いたサスペンス

正直、まじめに読むとBL度は低いです。ガッツリサスペンスなので。

でもBL的ナナメ読みができる箇所が多数存在しているので★1つでランクインさせていただきました!!

異母兄弟間の異常なまでの確執(引用部分)とか、男性による男性の体の描写が妙に艶めかしいところとか、半裸のアランドロンとか…(・∀・)ニヤニヤ) ここではちょっと語りきれないので以前私が妄想しまくって書いた記事を下に貼らせてください(^^♪

 

個人的に赤江瀑さんの文章はとても美しいと感じます。 もろ殺人の話なのでシリアス度は★5にしましたが美しい文章故読みやすく、お耽美が好きな方はハマるかと。

fudaikaeru.hatenablog.com

 

 

『駆込み訴え』 太宰治

www.aozora.gr.jp

 ☝無料で読める青空文庫さん。おススメです

 

BL度:★★☆☆☆(今でいう二次創作♡)

切ない:★★★☆☆(やや切ない?)

コメディ:★☆☆☆☆(一周回ってかわいい)

シリアス:★★☆☆☆(一応歪んだ愛なので…)

あの人は、私の此の無報酬の、純粋の愛情を、どうして受け取って下さらぬのか。

ああ、あの人を殺してください

 

最後の晩餐で有名、ユダの裏切りの「実は…」な話。

こちら、太宰治氏による今でいうところの二次創作でございます(^^

 

なぜユダはキリストを裏切ったのか彼の口から直接語られるのですが、ユダさん、超絶ヤンデレでございます(てかほぼ惚気ww)。キリストに対する愛が歪みに歪みまくってます!

めちゃくちゃ取り乱すわ女に嫉妬するわ…こりゃ恋する乙女にしか見えません。一周回ってなんだかかわいいです。 あーおいしいおいしい!!

 

著作権が切れていて青空文庫さんで無料で読むことができますのでぜひ!

(上にリンクはってあります)

 

 

 

『息子のボーイフレンド』 秋吉理香子

 

BL度:★★★☆☆(胸キュン場面もあり)

切ない:★☆☆☆☆(同性愛ゆえの壁も描かれてるので)

コメディ:★★★★★(コメディです笑)

シリアス:★★☆☆☆(コメディ強いので)

「じゃあ、あんた本当にーー」

聖将は心から申し訳なさそうに、けれども力強く頷いた。

「うん。俺、男が好きなんだ」

 

今年(2021年度)に出版された作品。あの秋吉先生です。

息子が彼氏を連れてきたらーー?!

腐女子のオカン、元腐女子の戦友(悪友)、元ヤンのオトン、反抗期だけど家族思いの息子、そのイケメン彼氏……個性豊かでなキャラクターたちがおくるドタバタホームコメディです。

 

オカンにとっては遠い二次元の話だと思っていたゲイセクシャル。今になってやっと身近なことなんだと知ったものの、自分の息子がと思うとなかなか受け入れられず……色々ドタバタ騒動が起きながらも、セクシャリティ、そして自分の家族と向き合っていくお話です。

一応イケメン息子とイケメン彼氏による胸キュンシーンもあります。でも「ボーイズラブ」というよりも笑って考えさせられる「LGBTs」なのでBL度は★3つにしました。

 

オカンの妄想癖と黒歴史が面白いです(笑)

 

 

『李歐』 高村薫

 

BL度:★★★★☆(結構萌えるぜ)

切ない:★★★☆☆(人死んじゃうので)

コメディ:☆☆☆☆☆(ゼロ)

シリアス:★★★★★(銃ぶっぱなちます)

先说你迷恋我吧

惚れたって言えよ

 

一目ぼれってのはこのことですよぉぉぉぉ!!!

ブロマンス?!いや、誰が何と言おうと私はそれ以上だと信じております。だってラストは子育てBLになるとしか思えないでしょ!!

 

すみません、取り乱しました(笑)

以下まじめに紹介いきますね(笑)

 

この作品、人に対して興味がない空虚な男・一彰と、大陸生まれの美貌の殺し屋・李歐の運命的な出会いが描かれています。

わたくし空虚な男が出てくる作品は大体良作だと思ってますからね(・∀・)ニヤニヤ)

なんか…すごい良かったです…(語彙力) タイトルで『李歐』ってめっちゃ主張していますが実のところ一彰と李謳の絡みは意外にも少なめ、物語の三分の一いくかいかないくらいです。でも二人とも心の底から惹かれあっちゃってる毎日蜜月みたいな雰囲気だし…個人的にキング・オブ一目ぼれ作品です…。

 

あ、高村さん作品の強みでもあると思うのですが、素晴らしい機械(チャカ)のデティールが機械音痴の私にはちょっぴり難しかったです(;^_^A

でもその分読み応えばっちり、萌え応えもばっちりです。

 

BL的な地雷要素で言いますと、女性の登場、死ネタありなのでご注意を。

大丈夫な方はぜひとも読んでいただきたい一冊です(^^

 

 

『君はポラリス』 三浦しをん

 

BL度:★★★★☆(萌える!!でも男性同士の恋愛以外のテーマも扱っているので★1つマイナスで!)

切ない:★★★★☆(短編でこのウルウルはやばし)

コメディ:★★★☆☆(ヘタレでてきます笑)

シリアス:☆☆☆☆☆(シリアスではないかな)

 

 

色んな愛の形を描いた短編集、その中の最初と最後のお話(二編が繋がっています)に萌え散らかしました!!

 

この短編、「生活力皆無のヘタレが人生初?のラブレターを書こうとしていて、幼馴染の男にその手紙の採点をしてもらっている」…という場面を描いているのですが……。私はこの手の話に弱いんです、ウルウルしてきちゃってもう大変(´;ω;`)ウッ…

幼馴染×無自覚天然男×男前の淡い恋心×少しコメディ…って最強要素のオンパレードよ…!

 

どのお話も面白く短編集なのでサクッと読めます(^^♪

この世界には全く同じ愛の形はなく、どれも素敵で大切にしていきたいものだ感じます。

 

『聖なる黒夜』 柴田よしき

 

BL度:★★★★★(もろヤってる)

切ない:★★★★★(後悔のオンパレード(´;ω;`)ウッ…)

コメディ:☆☆☆☆☆(コメディではないかな)

シリアス:★★★★★(刑事、やーさん、そんな雰囲気です)

「迷ってるんだ」

連は言った。

「殺したいのか、犯したいのかわからない。あんたが選んでくれない?」

  

 上下巻あわせて1200ページに及ぶ超大作。

ヤクザの幹部、韮崎の死をきっかけに明るみに出る、愛、憎悪、妬み、尊敬、純愛…そういった人間のありとあらゆる感情がぐるんぐるんしてるお話。

だいっっっ好きな作品です!!!

 

正直みんながみんなかわいそうだし完全なハッピーエンドでもないと思います。

でもそれが良いんですよね…。みんな戻れない過去を後悔して、目の前の暗い現実から目を背けようとして、でももう堕ちるしか道なくて……くぅ…泣けるぜ(´;ω;`)ウッ…

サイドストーリーが超素敵なのでそれが載っている文庫版がおススメです。

 

ヨネダコウ先生の『囀る鳥は羽ばたかない』お好きな方、作品の雰囲気ハマるのではないでしょうか(^^

主要人物の平均年齢が40歳くらいというオヤジ臭さと汗臭さがあるところも個人的にたまらないんですよねぇ。。(変態か) ちなみに私は、手も出るは足も出る、乱暴だけどめっちゃ潔癖症な警視庁捜査四課・及川純 推しです(・∀・)イイネ!!

 

 

もうちょっとチャレンジしたい方へ

この記事を読んでくださっている方の中に、「匂わせ小説じゃなくてBL小説よみたいけどなんだか勇気がでない!」という方いらっしゃいますでしょうか。

BL小説は区画がはっきり分けられてしまっているので入りにくいんですよね…あと表紙も結構過激だったりしてレジに出すのも羞恥プレイ……私も最初はそうでした(´;ω;`)ウッ…

(今は慣れましが(笑))

 

そこで加筆修正やレーベルの廃止などを経ていま現在一般小説コーナーに置いてある「BLレーベルで売られていた(る)作品」を二つご紹介します。

 

匂わせ作品よりははるかにBL小説に近く、でも一般文芸のコーナーにあるありがたき作品たちです。

毛色はまったく異なりますがどちらも大好きな作品です(^^♪

 

『魚住くんシリーズ』 榎田ユウリ

 

 切なさ:★★★★☆(涙ぽろぽろ)

コメディ:★★★☆☆(個性豊かなキャラクター♡)

シリアス:★★★☆☆(魚住くんの過去がしんどい)

 

こちらシリーズもので、「夏の塩」→「プラスチックと2つのキス」→「メッセージ」→「過敏症」→「夏の子供

の順番です。

 

泣けます。

3巻以降ほんとに涙とまらなかった…(´;ω;`)ウゥゥ

このシリーズは生と死を扱っているのですね。なのでとすごく悲しいことが起こったり、とてつもないやるせなさを感じたりもします。でも読了後は不思議となにかあったかいものが流れてくる優しい物語なのです。

 

主人公の魚住くんってのはとにかくかわいそうな人で。いつも死んだ魚の様な目をしていて、最近は味覚も感じなくなってきているしおまけにインポになんだとか。

死に近い存在で今にも消え入りそうな儚さを持つ彼が、個性豊かな優しい仲間たちと出会うことで徐々に心を取り戻していく様子を描いています。

いっけん生活力皆無の無自覚タラシ・魚住の蘇生の物語なのですが、魚住の友人でガサツな男・久留米、夜の街で働くきれいなマリちゃん、誰よりも日本語が達者な留学生サリーム……愛おしすぎるキャラクターみんなの人生の物語でもあるのがすごいところなのですよね。

個人的にはBLとか関係なしに今を生きる全人類に読んでいただきたい人生の物語です!!!!

 

榎田ユウリ先生は「宮廷神官物語」なども書かれていて、BLの他にも様々な面でご活躍されているため聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。BL界隈でもかなり有名な作家さんなのですよ(^^♪ (BL名義は榎田尤利先生)

 

 

『箱の中』 『檻の外』 木原音瀬

 

切ない:★★★★☆(切ないっていうか心が痛い)

コメディ:☆☆☆☆☆(ゼロ~)

シリアス:★★★★★(ツラみです)

 

痴漢の冤罪で服役している男と、愛を知らずに育った男の不器用な愛情表現を描いた作品。

 

文庫版『箱の中』はもともとBLレーベルで出版されていた『箱の中』全編と『檻の外』の一部を収録したものです。 BLレーベルの『箱の中』『檻の外』は【BL界の芥川賞と称されていて、BL小説好きさんなら一度は目にしたことがあるであろう作家さん(木原音瀬先生♡)と作品名です(^^

 

冤罪殺人獄中での生活いびつな愛、テーマはぶっちゃけ重いですがそれだけ考えさせられます

本屋さんで普通に文庫コーナーに売っていますの手に取りやすいかと思います。

 

でもひとつモノ申すさせてください。

私個人的には文庫版『箱の中』に載っていない『檻の外』のショートストーリーがちょうちょう大切だと思うんです! ショートストーリーあってこそこの作品だと思うのになぜそこだけカットしたのか謎で謎で仕方がない。 BL界隈の七不思議のひとつといっても過言でないと思ってます!

今はもうないレーベルなので入手は困難なのですが、もし見つけた際にはぜひともぜひとも『檻の外』のショートストーリーを読んでいただきたい。くっっっそ泣けますので。   

 ☟右の本がそうです 。ご厚意でいただくことができました<(_ _)>

 

 

さいごに

 いかがだったでしょうか

普段BLを読まれる方も、BLは読んだことないよって方も、ほんのちょっとでも楽しんでいただけたでしょうか(*´ω`)

 

わたくし、今でこそ何の躊躇いもなくレジに際どい表紙のBL本を持っていけるようになりましたが(少しは躊躇え(笑))、BLにハマりはじめの頃はレジに持っていくのも恥ずかしくて手に取りやすい匂わせ小説ばっかり読んでました。

今はBLに本格的にハマってから少し経ったので羞恥心は遠く彼方へ。今はがっつり系の商業BLを読む機会が多くなりましたが……

やっぱり匂わせ小説は卒業できないんですよね。 

恋愛までいかないブロマンスさが良いとか、テーマの良さが引き立つとか、妄想の余地が大有りだとか…(笑)色々だと思いますが、ボーイズラブとはまた違った魅力があると思うんですね。

 

匂わせ小説の沼からも一生抜け出せなそうです(笑)

 

 

また第三弾もやりたいと思います(*´ω`)

 

ではでは皆さん、そのときまで。

すてきな読書ライフ、匂わせ小説ライフを( *´艸`)ムフフ

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

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