こんにちは、カエルです🐸
今年の本屋大賞が凪良ゆう先生の『流浪の月』に決まってから謎の余韻に浸っている大学生です(笑)
コロナ疎開?で実家に戻ってきたため、いくつか一人暮らしのアパートに本を置いてきてしまったのが心残りなのですが…(´;ω;`)ウゥゥ
昨日今日と手元にある凪良ゆう先生の作品を読み漁っております。
ということで今自分の手元にある凪良ゆう先生の作品を紹介させていただきます!(BL作品です(;^_^A)名付けて…一人で凪良ゆう祭り!(自己満)です(笑)
今回は以前も紹介させていただきましたが『美しい彼』を再び。
前回は謎の自己満語りになってしまったので、今回は「誰かに伝える」ということを意識して書いてみました。
今回の受賞をきっかけに「凪良ゆう先生の作品興味あるな~」と思った方。そして「私、僕ってもしかして…BLとか好きかも…!」と思っている方!!BLチックな一般小説とかが好きな方!!作品の雰囲気が『流浪の月』と遠くなく、特に話の前半はほぼ一般文芸だと思っているので……
おすすめです!!!!!
☟本屋大賞を受賞した『流浪の月』の感想、あらすじも以前書いたので、興味のある方はぜひこちらも覗いていただけると嬉しいです(*- -)(*_ _)ペコリ
fudaikaeru.hatenablog.com
☟ちなみに前書いたひたすら愛を語った『美しい彼』の紹介文はこちらです(笑) オタク面白いな…と思って読んでください(笑)
fudaikaeru.hatenablog.com
凪良ゆう 『美しい彼』 徳間書店キャラ文庫
あらすじ
憧れの級友に抱く、信仰にも似た想いーースクールカーストLoveストーリー。
「キモがられても、ウザがられても、死ぬほど君が好きだ」無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良(ひら)。そんな彼が一目で恋に堕ちたのは、人気者の清居(きよい)だ。誰ともつるまず平等に冷酷で、クラスの頂点に君臨する王(キング)――。自分の気配に気づいてくれればいいと、昼食の調達に使いっ走りと清居に忠誠を尽くす平良だけど!? 絶対君主への信仰が、欲望に堕ちる時――スクールカーストLOVE!!
主な登場人物
平良一成・・ぼっちの高校生。吃音症をもっている。カメラが趣味
清居爽・・・高校2年で平良と同じクラスになる美しい青年
城田・・・・清居の取り巻きの一人
~大学編~
小山・・・大学で平良と同じ写真サークルに入る。平良の友達。吃音症の兄を持つ
(攻)平良 × (受)清居
詳しいあらすじ・感想
美しい彼
平良一成は友達のいないぼっちの青年です。吃音というコンプレックス、そして持ち前のネガティブ思考から日々自分の世界に閉じこもって生きています。
ところが高校2年生の初日、彼の世界が一変する出会いがあります。
清居爽との出会いです。
清居は平良と同じクラスになった一人でした。
クラスの誰もが認める美しさ。とてつもないオーラ。
彼はとても美しい青年でした。
また、平良の様に物理的に一人なわけではありませんが清居も一人でした。
清居には彼自身が放つ魅力的なオーラ的なものから絶えず人が集まています。でも他人に依存しないこと、清居の世界があること……彼は孤高のキングなのです。
それら全てをひっくるめて平良は清居の虜になってしまいました。
俺のキングは無慈悲で、誰よりも美しい
ところがどっこい。清居はとても冷酷無慈悲な男でした。
いつもビクビクおどおどしながら絶えず自分をジッと見つめる平良を見て
「キモい」「ウザイ」と言い捨てます。
そして平良を自分の取り巻きの城田たちと一緒にパシリ役に使うんですね。
(でも平良は喜んでます)
そんなある日事件が起こります。平良が吉田というクラスメイトから一歩間違えればいじめにも発展する扱いを受けるのです。
そこへ清居が現れて吉田に一言放つのです。その言葉は平良を擁護するものではなく、どちらかというと自分の思い通りに事が進まないことに腹を立てて言ったようでした。
でも清居のその言葉は結果として平良を救ってくれたのです。
この一件を境に本文の言葉を借りると平良の額には「『清居爽』という所有の烙印」が押されてしまいました。(←ここの例え好き(*´ω`))
そして清居の美しい姿、他人を卑下するような眼差し、ぞんざいな態度…など清居の全てが平良の生きる全てになりました。
いくら「キモ」「ウザ」「ストーカー」と言われてもパシられても、平良はご主人様に忠実な犬のように清居のもとに居続けます。
俺は別に清居に近づけなくてもいい。
でも俺はこの身が砕けても清居を守る…と神に誓うわけです。
〘🌟
おススメPoint!〙
この平良の狂ったほどの清居への信仰心。たまらんです(笑)
例えとかが常人離れしているこの狂い度合い!ぜひ読んでいただきたいです…!!
そして凪良先生心理描写がホントウに秀でています!!!
卒業。キングとの別れ
吉田の一件の後も、清居が芸能界を目指しそのニュースがもとでクラスの中で色々起こったりして、二人の距離感に少し変化が生まれました。
別に親しく話したりするわけではないのですが何かと二人きりで教室で時を過ごしたり……平良が趣味のカメラで清居の写真を撮ったり、そして……(←ここのシーンめっちゃ好きです!なんかもうキレイ✨)
高校卒業までに平良と清居の関係は友達でも恋人でもない、正直よく分からないものになりました。
そのまま3年生になり卒業の時期を迎え、二人は別々の道を歩み始めます。
そして二人は衝撃的な別れ方をするのですが……(私から見ればこんな感じの→( *´艸`))
平良は自分と清居の関係は終わったのだ。と確信します。
しかし大学生になり二人は再会し……(*´ω`)ムフフ
好き同士なのになかなかまじ合わない二人が歯がゆくて…私はもだえ苦しみました!!
孤高のキングの真の姿
物語の後半は清居目線で語られます。平良から見ると
清居=こよ上なく美しい、冷酷無慈悲な孤高のキング でしたが……
実はぁ……超超かわいいです!
清居は寂しい幼少期を過ごしていました。
そのことから人から注目されること、羨望の眼差しを向けられることに強い憧れを抱いていていたのです。
それを完璧な形で表してくれたのが平良だったのです。
最初はただのキモうざストーカなだけだった平良でしたが(←ひどい)
自分だけを熱っぽく見つめる平良が、いつしか清居の中で特別なものになっていたのでした。
実は高校卒業時の( *´艸`)ムフフ…な別れも平良への清居の気持ちが込められたいたのです!
でも平良は物事を普通に処理できないので…一ミリも伝わっていなかったのですが…(笑)
卒業して再会したのも実は清居の計らいがあって……
でも清居はプライドが高く、それが邪魔してはっきり言えない!
でも頑張って伝えても平良は脳内が不思議なことになっているので伝わらなく…
あ~~ん…そうじゃなぁい!!(;´Д`)
もどかしい!!ガンバレぇ~…(´;ω;`)ウゥゥ
って。読み手の私はこうなりました(笑)……伝わりますかねぇ…?(;^_^A
作者、凪良ゆう先生について少し
この小説の作者さんは凪良ゆうさんという方です。2020年の本屋大賞を受賞した『流浪の月』を執筆された方ですね。
彼女は2006年に『恋するエゴイスト』でデビュー。
そして主に男性同士の恋愛を描くBL作品を執筆してきました。BL界ではかなり有名な作家さんです!!
今回紹介させていただいた『美しい彼』には続編があります。2巻の『憎らしい彼』は「2018年度版!このBLがやばい!」で2位に。また3位には同作家の別作品がランクインしています。さらに3巻の『悩ましい彼』は「2020年度版!このBLがやばい!」でなんと1位を獲得しているんですよね! すごいです!
切ない。繊細。こういう言葉が彼女のBL作品には合うと思います。
そして2017年には『神様のビオトープ』、2018年『すみれ荘ファミリア』、2019年には『わたしの美しい庭』 という凪良ゆう先生作のBLではない一般小説が出版されました。
最後に
この作品は前半を平良目線、後半が清居目線で書かれています。
これが本当に面白いです!!
前半は私も感覚がマヒして平良の狂った考えを普通に読んでいましたが、清居目線で見ると平良の言動はかなり変わっていました(笑)
信仰じみた表現、平良ワールド全開な彼は本当に魅力的な人物です。
そして「美しい彼」である清居。クールな見た目とは裏腹に可愛い一面!!
(・∀・)イイネ!!
〘🌟おススメPoint!〙
この『美しい彼』、特に前半はすごく“BLっぽい”ではなく普通の一般文芸でもありそうな感じです。そして この作品も『流浪の月』と同様、心情描写が秀でています。
今回の本屋大賞で 凪良ゆう先生に少しでも興味を持った方、そしてBLに興味のある方!
そうでなくてもBLに興味のあるのかも…というそこのあなた!
『美しい彼』はそんな方におススメです♪
商業BL(そういうものがあるのです…)の長所でもある、扉絵や挿絵は「葛西リカコ」先生という方が描いています。リアルでキレイな絵を描く方です!
ぜひ手にとってみてください♪
最後まで読んでいただきありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
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