腐大生の徒然日記

耽美、BLの沼から脱け出せない大学生による雑記ブログです。主にBL作品(漫画、小説、映画etc..)の感想、BL愛を綴っています。その他頻出話題は映画、音楽、絵画、グルメ等になると思います。

『美しい彼』凪良ゆう  ―俺のキングは無慈悲で、誰よりも美しい。

こんにちは、カエルです🐸

 

もうすぐ本屋大賞が発表されますね。(4月7日発表)

私は楽しみで楽しみで仕方がありません!!

 

なぜなら私の大好きな凪良ゆう先生の作品『流浪の月』がノミネートされているから!

もちろん読みましたが心がギュっと掴まれるような、本当に素晴らしい作品でした。

今度紹介文を書かせてください_(._.)_

(追記) 

凪良ゆう先生の小説『流浪の月』2020年度本屋大賞を受賞しました!おめでとうございます!このレビューも書いたのでよろしければご覧ください!☟

fudaikaeru.hatenablog.com

 

 

 

今回はその作品ではないのですが…私のだだだだだだだーーーい好きな先生の作品を紹介させてください!

「このBLがやばい!2020年度版」で三作目の『悩ましい彼』が第1位に輝いているのでご存じの方も多いと思いますが…

 

凪良ゆう先生の『美しい彼』 徳間書店キャラ文庫 です📚

 

あぁ…もう作品の雰囲気から美しいよぉ…

なんだろう…耽美系とか好きな人は結構好きな作品ではないでしょうか。

 

 

 【注意】

今回はいつもに増して暴走しています。

その分この作品の魅力を精一杯伝えさせていただきたいと思います!!

でも愛が溢れすぎてネタバレ注意です!

あと今度ドラマCDverも書かせてください…m(_ _"m)    しばしお待ちを♪

 

 

 

ドラマCD化もしているので物語の雰囲気はこれでつかめると思います↓↓↓

youtu.be

 

私はCMを見て確信しました。あ、これ私の性癖どストライクのやつだ、と。

 

 

あらすじ

憧れの級友に抱く、信仰にも似た想いーースクールカーストLoveストーリー。

「キモがられても、ウザがられても、死ぬほど君が好きだ」無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良(ひら)。そんな彼が一目で恋に堕ちたのは、人気者の清居(きよい)だ。誰ともつるまず平等に冷酷で、クラスの頂点に君臨する王(キング)――。自分の気配に気づいてくれればいいと、昼食の調達に使いっ走りと清居に忠誠を尽くす平良だけど!? 絶対君主への信仰が、欲望に堕ちる時――スクールカーストLOVE!!  (引用 ちるちる)

 

主な登場人物

平良一成・・ぼっちの高校生。吃音症をもっている。カメラが趣味

清居爽・・・高校2年で平良と同じクラスになる美しい青年

城田・・・・清居の取り巻きの一人

~大学編~

小山・・・大学で平良と同じ写真サークルに入る。平良の友達。吃音症の兄を持つ

 

 

おすすめポイント(目次)

 

凪良ゆう先生と葛西りかこ先生がタッグを組んだ…

私の大好きなお二方‥‥

 

凪良先生の心理描写…平良と清居の二人の目線で描かれているこの小説。

平良と清居の考えは天と地ほどの差があります。とても同じ作家さんが考えて書いているとは思えないくらい!!!

凪良先生の脳内はどうなっているのでしょうか……圧巻です…

 

そして葛西先生繊細で儚く美しい絵!!!BEAUTIFUL!!

扉絵も表紙も自分の指紋さえ付けたくありません!!!

 

このお二方がタッグを組むなんて……

 

私にとってはスタンリー・キューブリックスティーブン・スピルバーグが一緒に監督をするようなものです!(´;ω;`)

金環日食とオーロラを同時に見たようなものです!!(´;ω;`)

 

あぁ…感激……(脱力)

 

他に、凪良ゆう先生の小説で挿絵が葛西りかこ先生が手掛けている作品に『お菓子の家』があります♪

 

 

 

平良の想いが……最高

平良はかなり変わっています(笑) 

脳内には平良帝国があって、世の中の常識は平良帝国では通用しないんですね

 

平良曰く、

清居と出会う前自分は汚水を流れるアヒル隊長。でも清居と出会って今は金の川を流れているとか…

清居はキング。自分は最後の一兵になっても清居を守るんだとか…

自分は死んでもかまわない…

 

これを平然と憧れの清居の前で言ってのけるんですよね…

 

急にアヒル隊長とか言われても…ねぇ…(;^_^A

↓↓ちなみに アヒル隊長はお風呂で浮いているアレ🐤です。↓

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そして平良の清居に対する想いが、もう私の性癖どストライクゥ!!⚾

 

平良くんの脳内にはよくある「恋」とかないんです。 

清居に対する想いはもう信仰です。崇め奉るとかそんな感じ。

 

Q,平良は清居が世界で一番好きです。でも清居に好きになってもらいたいとは思わないんです。それはなぜでしょう?

 

A.清居はキングだから。(解説:平良にとっては清居は神も同然。私たちが神様を信じていても、神様とは友達になれるとは思はない。そんな感じ。)

 

最高かよ……(脱力)

 

簡単には「恋」とは分からないような想い・関係とか好きです。平良の信仰じみた考え方はオスカーワイルドの『ドリアングレイの肖像』とか萩尾望都先生の『トーマの心臓』とかに通じるものがあるかなと思いました。

 

 

 

 平良のギャップ!!!

いつもおどおど清居のことを追っかけまわす平良。

もうストーカーです。確信犯。

 

そんな平良は吃音症というコンプレックスや内気な性格もあり、何かされても言い返すことが出来ません。いつもネガティブ…

おまけに目が隠れるほどの長い前髪で一年中チェックのシャツにチノパンというスタイルを貫き通す、おしゃれとは無縁ボーイ

 

でも!!!!めでたく清居と結ばれるときは…めっちゃ雄!!Σ(゚∀゚ノ)ノキャー

 

清居とは恋人になれないと思ってはいても、やはり清居を自分のものにしたい。という欲望があったんですねぇ……

 

 

しかも!!!じつは隠れ長身イケメンだったんです!!

ちゃんと髪をセットし、服をコーディネートすれば数多の女たちが振り向くイケメンに大変身!!清居も思わず惚れ直す!!!!

 

まあ、自分では全く魅力に気がついてないんですけどね(笑)

そこがまたいい!(≧∇≦)

 

 

 

 

清居、美しすぎるよ…

平良が一目で恋に落ちた清居は芸能界を目指す美しい青年です。

目の前でパチンと手を叩かれたみたいな衝撃だった。 

彼は美しかった。すっと筆を流したような目尻。通った鼻筋に薄くて形のいい唇。神様が慎重に作り、配置したみたいな目鼻立ちは、恰好いいというより美しい。    P16より

平良が清居を初めて見た時の感想です。凪良先生の選ぶ言葉一つ一つのセンスには圧巻です。 手を叩かれたような衝撃って……まさに的確……

そして葛西先生の描く清居は美しさそのもの。

 

あぁ…美し…

 

 

そして清居のもう一つの魅力は性格です。

 

平良曰く清居は冷酷無慈悲。学校でもほとんど笑いません。どこかそっけない。

それでも清居は人を引き付けます。恵まれた容姿もあるのでしょうがそれはきっと清居の生まれ持ったオーラ的な何かのおかげでしょうか…

追っかけまわす平良にはしょっちゅう「キモ」「ウザ」と言い捨てています。

 

ですが平良が清居の取り巻き立ちにいじめともとれるような扱いを受けた時、バサッと一言はなって平良を救ってくれるのです。

 

平良に同情するような言葉をかけるのではありません。でもそれが結果として平良を救っている……

 

無関心そうに見えて実は周りをよく見ている子なんですよね…

そこにも平良は惹かれてしまったわけです。

 

 

清居、かわいすぎるよ…

この作品は前半が平良目線、後半が清居目線で書かれています。

だから平良目線と清居目線が楽しめるシーンもあるんですよね♪

 

平良目線では冷酷な強いキング

 

でも清居目線では。

ただのキモい奴だった平良が清居の中で特別な存在になったとき…

 

平良に愛されたい。でも自分からアタックするのは絶対に嫌だって思ったり…

平良の連絡が途絶えた時悲しんだり…

平良と平良に恋する小山を見て嫉妬したり…

 

ついには自分の思い通りの恋に発展しなく、平良に泣いて告白するはめに…

 

かわいいかよ!!!

 

 

あぁ…末永くお幸せにね…(´;ω;`)ウゥゥ

 

 

 

本文に出てきた好きな一節まとめ

 凪良ゆう先生によって選び抜かれた言葉が好きです。とくに平良目線で書かれた部分。

平良の独特の言い回し等、私が好きな一節を勝手にまとめさせていただきました。

ネタバレの嵐です(笑)

 

汚れた人工の川を、クルンとした睫毛で流れていったアヒル隊長のようであれ。      p10

      周りに溶け込むことが難しかった平良が幼い頃に決心したことです。平良の豊かな想像力    (ちょっと妄想癖のあるとことか(笑))が詰め込まれています。

 

「言わないと殺すって言われたら?」

「殺されるよ」    p70

      平良と清居だけの秘密を共有した場面。「殺されるよ」と迷わず答えた所に清居に対する信仰度合いがうかがえます(;^_^A

 

唇に清居の手の熱を感じる。

甘い息苦しさがこみ上げて、絶息しそうになる。

清居は何も言わない。拒みもしない。

くちづけながら、自分たちの関係はなんなんだろうと考えた。

清居との関係にちょうどいい名前はない。   p113

      扉絵にもなっているシーンです。二人きりの教室で平良が清居の手にキスをするのですが…まあ美しい情景だこと…(+o+)

 

 

最後に

 タイトルにある、「俺のキングは~」はp71からの引用です。

 

今回はいつも以上にまとまりのない文章になってしまいました…(;^_^A

すみません…

 

平良のぶっ飛んだ考えといい、清居の美しさと可愛さといい…

凪良先生の秀逸な表現といい、葛西先生の美麗イラストといい…

 

本当にこの作品が好きなんです…(´;ω;`)ウゥゥ

 

私もアヒル隊長欲しくなりました

(追記)アヒル隊長買いました(笑)

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ

 

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