こんにちは、カエルです🐸
今回はBL好きさんへおすすめの一般小説を紹介させていただきます!
長野まゆみさんの『猫道楽』 河出文庫 です🐈
長野さんの作品は、BL臭漂うものがたくさんありますね。
ただ今回ご紹介させていただく『猫道楽』はBL臭ではなく立派なBLだと思っています!
そしてチョット不思議な「長野まゆみワールド」を思う存分堪能できる作品です!
なるべくネタバレがないように紹介していこうと思います。↓
あらすじ
学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は〈猫飼亭〉なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界を覗くことになり……庭の桜に誘われた〈猫飼亭〉を訪れた者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語
文庫のあらすじを引用
🌟おすすめポイント
隠語のオンパレード
この作品…隠語がたくさん使われています…!(;^_^A
例えば題名にもある「猫」。実は作中では、BL好きさんにはおなじみの、あの「ネコ」の意味なんですねぇ!!!はい!
でも「ネコ」なんてのは序の口。一般小説にはビックリの、けっこうな意味の隠語が出てきます…(笑)
ただこれが、この作品の魅力を語るうえでのミソになります。
オブラートに包んだりして直接的にえっちい言葉を書かないからこそ、なんだかとても官能的なんです…
普通にヤっちゃってるんですけど、選び抜かれた言葉で描かれるその行為の描写は、えっちいというよりも美しい…と思ってしまいました…^_^;
魅力的なキャラクター
この本は短編集のようになっているのですが、どの話にも共通して出てくる〈猫飼亭〉に住む四兄弟がいます。この兄弟達が本当に魅力的です。
彼らは年齢、性格はみな違い、それぞれが違った魅力を持っています。そして彼らの言葉、行動はとても官能的です。
また四兄弟と一緒に、猫(動物の方の猫です!)もそれぞれ登場します。🐈
またこの猫も良いんです!猫の登場するシーンでは、ユラユラするしっぽや鈴の音(←首輪のイメージ)が聞こえてきそうです♪
首輪してるなんて描写はなかった気がするんですけどね…(笑)
そんな魅力いっぱいの四兄弟+猫の元に迷い込んでしまった四人の男たち…
う~ん…妄想し放題ですねぇ(笑)
ちなみに私は芳白(よしあき)推しです(笑)
浮世離れした世界観
この作品は何度か読んだのですが、正直舞台設定が何年頃なのかよく分かりませんでした。
始めは現代(2000年代)が舞台なのかな、と思っていたのですが、途中登場してくるモノなどから、もっと昔の話なのかな…と感じたりもしました。(←実際のところは分かりません…)
なのに、登場してくる上記の四兄弟の容姿、年齢はそう変わっていないように思えます。
?なんで?どうなってるの?
また本文には日常生活では使わないような難しい漢字、単語が出てきます。それもまた現実離れした不思議な世界観を演出している要因かもしれません(;^ω^)
ちなみに私は「からだ」を「躰」と書いてあるのがお気に入りです。
読んでいる当人も不思議な世界に迷い込んでしまったような気になりました。
最後に
長野まゆみさんの「猫道楽」は、とても官能的でちょっと切なさもある素敵な作品です。現実離れした不思議な世界が楽しめると思います♪
BLが好きな方にはおすすめ!BLコーナーには入りにくい…と思っている方もこれは一般小説なので購入もしやすいと思います(;^_^A
長野まゆみさんのは、不思議な世界観の作品がいくつもあるので、他の作品もぜひ読んでみてください♪
最後まで読んでいただきありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
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