こんにちは、カエルです🐸
6月27日にはらだ先生の『ワンルームエンジェル』がドラマCD化するそうですね!
発売日が待ち遠しいです♪
というわけ?で今回は
はらだ先生の作品の一つ『にいちゃん』プランタン出版ご紹介します📚
はじめに言ってしまうと、この作品には大人が小児に性的ないたずらをしようとする場面があります。
なのでそのような内容に抵抗のある方は、色々なサイトのレビュー等を参考にしてから読んでみるかよく決めるのも良いと思います。
ただ愛って?普通って?と、ものすごく考えさせられる物語です。
結構ネタバレしてしまっています!
あらすじ
幼い頃、よく遊んでくれた年の離れた近所のにいちゃん。優しくて、面白くて、何でもくれる名前も知らないおにいちゃん。でも、にいちゃんに触られているところをお母さんに見られて、にいちゃんどこかに行っちゃった。にいちゃん、どこに行っちゃったの…?
BL界の鬼才・はらだによる初Canna Comicsがいよいよ発売!
「…ねえ、にいちゃん。にいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ?」
(引用 ちるちる)
主な登場人物
ゆい・・・・進学校に通う高校生。幼い頃近所に住んでいて慕っていた、にいちゃん(当時20代前半くらい?)に襲われそうになったことがあった。
景(にいちゃん)・・ ゆいの近所に住んでいた。小児性愛者。
舞子・・・ゆいの彼女になった、ゆいと同じクラスの女の子。才色兼備。
※にいちゃん×ゆい(リバあり)
さらに詳しいあらすじ&感想
ゆいは全て知ろうとしている
上のあらすじでは、
「にいちゃんに触られているところをお母さんに見られて、にいちゃんどこかに行っちゃった。にいちゃん、どこに行っちゃったの…?」と紹介されています。
実際そうなんですけど……これだけだと伝えきれない、もっと重いものがあるっていうか… 幼いながらもゆいの心情は複雑で……
ゆいは幼いながらもにいちゃんが消えた理由を知っていたし、最終的にはにいちゃんがなぜ自分にあんなことをしようとしたのか分かってはいました。
でもやっぱり怖かった。
そりゃそうでしょう。
でも好きだったから忘れられなかったし、高校生になってもゆいの脳裏にはいつもにいちゃんがいました。
完全なハッピーLOVEでは決してありません。
にいちゃん(景)の異常なまでの執着はゆいへの愛なのか、はたまた彼の過去の呪縛が原因なのか……
にいちゃんとゆいの絡みでは、見ていて辛い場面も多々あります。
でも、実際世間体を問われ苦しむにいちゃんを理解できたのはゆいだけでした。。。
「ふつうってなに?」
作中、景も言っていました。
これが物語の核心ですね。
登場人物たち(少なくともゆい、景、舞) は悩みは違えど、己の性や自分の置かれている状況が「普通」でないことと闘っています。
にいちゃんがしようとしたこと、過去されたことは決して許されることではありません。犯罪ですから。
でも自分の持っているいわゆる「一般的な価値観」を貫き通して、にいちゃんの本心を全く見ようとしなかった周りの人たちにも問題がありました。
にいちゃんの心を知ろうとしなかったんです。
にいちゃんの場合は性癖でしたが、それ以外でも例は身近なところにあるのでしょうね…
舞ちゃんの存在の大きさ
BL作品の中には女性の存在が完全に排除されていたり、微妙な存在(ただの取り巻きとか?)として描かれているものもあります。
ただこの『にいちゃん』に登場してくる舞子(ニックネームは舞)は違います。
舞はゆいの良き理解者であり、にいちゃんとは…まあ色々あるものの理解しようとしています。
同時に舞自身も自分を取り巻く過去と闘っています。
人に依存しすぎず、そして絶対に人を見放すことはない。
芯の通った発言など、こんな女性になれたらいいな……と思いました(+_+)
はらだ先生の描く女の子たちって素敵です✨
リバあります。
はい、リバがあります。
リバが苦手な人は要注意です!
私は基本雑食なので全く問題ありませんでしたが(笑)
そしてリバがあってこそがこの作品だな、、と思いました。
形勢逆転……一方的じゃなかったんだなって…ゆいの愛の大きさを感じました('_')
最後に
途中でも書きましたがにいちゃん(景)の異常なまでの執着…
それはゆいへの愛なのか、はたまた彼の過去の呪縛が原因なのでしょうか…
私は両方だったのだと思います。
確かに過去の呪縛はあったと思います。でもゆいのことを愛していたのだと思いました。
周りに合わせて「普通でいる」ことって安全です。
でも「普通でいる」ことって辛いときもあります。
きっと誰しも自分の 「普通じゃないこと」を受け入れてくれる人に出会いたいでしょう。
そのためには私たちは自分と違うからってそのことを全否定するのではなく……
理解とはまた違う……受け入れようとする、知ろうとする。
そういうことが大切、と深く考えさせられました。
ゆいが食べてたカップラーメン、なんか美味しそうでした…( ^ω^)・・・
あと表紙最高。
ちなみにドラマCDはにいちゃんを加藤将之さん、ゆいを斉藤壮馬さんが担当しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
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