突然ですが皆さん…刺激は足りていますかぁ!!
緊急事態宣言は解除されたものの家からなるべく出ない日々が続き、毎日がマンネリ化……だから…刺激が足りぬぅ!! そんな方いらっしゃいませんか?
私は基本お家時間が好きなタチなのでそれなりにstay homeを謳歌していましたが…最近はちょっぴり刺激に飢えてます(笑)
そこで非日常的でゾクゾク感が止まらない!!しかも無料で読めるから、家でスリリングな気分を味わえる!そんな作品をご紹介します。
有名なのでご存じの方も多いとは思いますが…(-_-;)
『人間椅子』江戸川乱歩 です!
はい、題名から怪しい雰囲気駄々漏れしてます(笑)
単刀直入に言うとこの作品……超絶キモいです。(←ひどい…)鳥肌レベルな変態が出てきます。ゾクゾクします。
でも続きがどんどん知りたくて、ページをめくる手が止まらなかったです!
気持ち悪いのです。でも気持ちのいいキモさ!!
妖艶な香りプンプン♪
さすが乱歩先生です…引き込まれます…
この『人間椅子』は、無料で読めて、しかも20分程度で読める長さの作品です!
一応言っておきますが全然イカガワシイサイトとかではありませんよ!著作権が消滅した作品を無料で公開してくださっている、「青空文庫」さんというサイトです!
なのでまじでオススメです(笑)
早く読みたい!!という方は、本の画像の下にある目次の、「青空文庫で無料で読める!」に青空文庫さんのリンクを貼っておきましたので、そちらをポチっとしてみてください~m(_ _)m
それではまいりましょう~
☟こちらはリブレ出版。表紙が咎井淳先生です!!すてきすてき!!
あらすじ
佳子は美しい女性です。そして有名な作家であり、彼女のもとには毎日読者から熱い思いのこもったファンレターが届きます。心優しい佳子は、決まって全ての手紙に目を通していたのでした。
この日も何通も手紙が届きすべてを読む佳子。そして最後の一通を手に取り読み進めていきました。
その手紙を書いたのは、とある椅子職人のようでした。彼はたいへん腕の良い職人だそうです。彼は醜い容姿と貧乏なことに引け目を感じていて、毎日椅子を作ることだけに力を注いで生きているような男。そして完成した素晴らしい椅子に腰掛け、まるで自分が貴公子になったかのような空想を楽しむのです。
彼はある日ホテルから注文を受け、最高に美しく豪華な、素晴らしい椅子を作り上げたようでした。完成した椅子を見て、彼はこの素晴らしい椅子を手放したくない、ずっとこの椅子のそばにいたいと強く感じました。でも椅子はホテルの1室に置かれることになっています……。そして彼はあることを思い付いたらしいのです…。
そのあることとは…「その椅子になる」ことでした。
そして彼は自分の作った椅子の中に入り込み、「椅子」としてホテルに運ばれ、自分の膝の上に数多の人を乗せる生活が始まった…という…。
さらに彼は椅子の中でいくつかの「欲望」を抱くようになったらしく……
おすすめポイント!
届いた不可思議なファンレター?ゾクゾクを擬似体験!
この作品は美しき作家である佳子が、自分のもとに届いたファンレターと供に届いた手紙?を読んでいく、という形で話が進みます。
この話の進め方がすごい。物語の大半はその届いた手紙?的なものの内容が、そっくりそのまま書かれているのです。
だから私は「まるで自分が佳子になって、その手紙?を読んでいる」的な感覚になりましたΣ( ̄ロ ̄lll)
佳子が体験したゾクゾク感を、読み手の私たちも擬似体験することができるのです!!この、背筋を何か冷たいものが這い上がってくるようなゾクゾク感がたまらないです(笑)
怖いもの見たさ……とはこういうことなのでしょうか。 怖くて気持ち悪いのにページをめくる手が止まらないのは…(笑)。
佳子はこんな気味の悪い手紙が届いたというのにぐんぐん読んでいきました。
この作品を読んだ管理人も、佳子と同じくぐんぐん読んでいき、最後には「オオ、気味の悪い」と呟いてしまいそうでした(;^_^A
艶めかしい感想と抱いた欲望に…汗
そんなに気味悪いだのキモいだの言って……どうかこれを読んでくださっている方、気分を害さないでください。これは誉めているのです!!
じゃあそんなに何が気味悪いのか、怖いのかというと……手紙の差出人である椅子職人が椅子の中に入って人を乗せた感想…がキモスでした(←やっぱひどい)
この椅子職人は腕の良い男です。ある日ホテルから注文を受けて作った、最高級に出来の良い椅子を手放すのが惜しくなり、「じゃあ自分がこの椅子の中に入って、椅子として暮らそう!」と思い立った…という人。
まずこの発想自体がちょいとヤバいですが…(笑)
それ以上に、事細かに手紙に綴られている人を乗せて感じたことがめちゃくちゃ艶めかしくてヤバいのです!なんだか色々想像できちゃって、思わず「変態!!」と叫びたくなる感じです…
彼のいる椅子の中は閉ざされた空間。五感だけが頼りで、その五感は日に日に研ぎ澄まされていきます。そして男が感じた、椅子の生地を通して伝わる人の熱、柔らかさ、匂い……が超艶かしく描かれています。
男、女、ガタイの良い人、ほっそりしてる人、日本の人、海外の人……どうやら座る人にはそれぞれ特徴と魅力があり、椅子の中で感じ方が違うんだそうで…。
さらには、とある若い男を乗せたときにある衝動に駆られたらしく…
しかもうら若い異国の乙女を乗せたときに男が抱いた気持ちが…
いや…これは生々しくてキモい。このキモさはすごいです。悪口じゃぁありませんよ!誉めてます!!
この感覚はぜひとも作品を読んでみて味わっていただきたいな…と思います(*- -)(*_ _)ペコリ
私的には朗読を聞くのもおすすめです!!
この江戸川乱歩作『人間椅子』は、青空文庫で無料で読むことができます。
この青空文庫さんは、著作権の消滅した作品と「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを公開しています。
☟興味のある方はぜひ読んでみてください!!短めのお話なので読みやすいです!☟
www.aozora.gr.jp
https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/56648_58207.html
さいごに
いかがだったでしょうか。
短いお話なのに、とんでもなくゾクゾクしてドロドロ!!
でも先が読みたくなる気持ちの良いキモさ!!(←??)
さすが江戸川乱歩ですね。
この気持ち悪さはクセになります(笑)
この作品を無料で公開してくださっている「青空文庫」さんは、他にも著作権のきれた作品をたくさん掲載してくださっています!いつでもどこでもスマホかパソコンがあれば読むことができるので、外出自粛中にもってこいです!!
下にリンクを貼っておきましたので、興味のある方はぜひ気になる作品を探してみて下さい!
www.aozora.gr.jp
https://www.aozora.gr.jp/index.html
そして最後に問題です。
この記事で、管理人は何回気味悪いだのキモいだの変態だの言ったでしょうか…
正解は今のを除いて14回でした…。
これ、悪口で書いたのではありませんからね、自分なりに作品を誉めていたのですからね(>_<")称賛一択ですからね💦
今回は口が悪くてすみませんでした…。
それでも最後まで読んでいただきありがとうございますm(_ _)mペコリ
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